消えるKと青いアイツ

   助手に青べこがいます。

少しタイムリーな話

 ふとお題を覗いてみたら、文章に関するものらしいので、最近読んでいる本の話を。
...といっても暇があれば文字に触れていたくて毎日仕事の休憩時間には手を出しているので、タイムリーとは少し違うかもしれませんが。

 

 新しい仕事を探すにあたり、とにかく今の自分から少しでも成長しようと先人達の思考を取り込むべく『無理ゲー社会』を読み始めました。(というより、昔から漠然と感じている社会システムの理不尽さを他者の視点から確かめたくて、が正直なところ)

 

無理ゲー社会 (小学館新書 た 26-2) | 橘 玲 |本 | 通販 | Amazon

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 ある項目にはこのような一文が載っています

"アメリカの高学歴の若者達は、学歴にふさわしい仕事がないと不満を抱えている"

 

"才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア"の見出しにもある通り、ほんの一握りしかいないといわれる大富豪と多くの割合を占める低所得者の格差を2021年の社会情勢から痛烈に書かれています。上記の一文が載せられている項目では(個人的には難しくてあまり理解できているとは言えませんが;)、ざっくりいうと高学歴のエリートが増えても国政に関わる仕事の席は限られており、目指した職に就けずに仕方なく望まない位置に収まっているといった、ある種飽和による問題について述べられています。
 私自身は高学歴でもなんでもなく、ゲームでいう「村人A」程度だと思っています。下手したら鳴き声しか発しない不細工なオブジェクト化している文鳥かもしれません。この著書でいうならきっと「才能の無い者」の部類でしょう。高学歴者の悩みを理解することは難しいでしょうが、外的要因によってなりたい自分を目指せない、という状態の厳しさにおいては思うこともあります。
 努力不足、と言われればそれまででしょうが、今まさにやりたい仕事の求人を探してもその数からして期待できない状態で、もっと人も多く経済に期待できる地域に引っ越すことができれば…と考えざるを得ません。しかしながら(これは自身が社会人になってから本気で将来を考えなかったのが原因ですが)ずっと低所得、生まれてこの方実家暮らしで、すでに高齢に差し掛かっている母を一人残して自分だけ自由を求めて他へ引っ越すのも心配です。今になって物価高のアオリも食らってますし。

 

 父は数年前に回復の見込めない脳の病気にかかり、ある日パタリと倒れて死ぬまで、認知症のように記憶を保つことができず、それによってたくさんの人に迷惑をかけて逝きました。その最たる人物が母で、たくさん苦労して一時期鬱病を患ってしまった母を一人にできるほど、自身でも図太い方だとは思っていますが流石に出来ません。……このことについてはまたの機会に。

 

 自身ではどうにもできない『環境』によって人生が決まってしまうことも、橘 玲先生はこの著書で述べられています。他にも興味深い話が多いので、読み終えて自分なりに吟味できたら脳内整理も含めて要約記事を書きたいと思っています。この先生の他の著書も集めたいですね。

 

今週のお題「最近読んでるもの」