消えるKと青いアイツ

   助手に青べこがいます。

何をするにも…

「人生で一度はしてみたいこと」が、今では「死ぬまでに一度はしてみたいこと」なんていう意識の切り替えに変わっている。したいしたいと昔から思っていながら結局この歳まで実現できずにいたからだ。

 そしてそのうちの一つが、観光地への一人旅。

 若い時ならちょっと背伸びして都心へ向かったこともあったが、自宅からだと往復で頑張っても一泊はしなくてはならない。ホテルも予約で格安を狙わなくては難しいし、「あ、ちょっと出かけたいな」と思い立った時には遠出旅行は向かない。
(おまけに都心への旅行はいわゆるオタク向けイベントへの参加。今となっては人混みを想像するだけで疲れてしまうのであまり興味が向かない)

 何をするにもまず金。交通アプリを開いてルートと費用を計算し、それから個人通帳の中身を確認して、到底無理だと断念し閉じる。
 昔からこれの繰り返し。有名な観光地に行きたいと願っても、行き帰りに宿泊代その他もろもろを考えても貯金が大幅に激減してしまう。
 新NISA?投資?おかみはいつになったら気付くんだ。貧乏人には一円だって手放す余裕はないっての。

 

 これから無職になるっていうのに夢なんぞ見るなということなのかな。
 でも、もう他人と居るのが嫌すぎて、今現在では次の稼ぎのことは何も考えられていない。実家に甘えているという自覚はあるのだが。

 

「死ぬまでに叶えたいこと」なのだから踏ん切りつけて進めばいいだけなのに、いまだ二の足を踏んでいる。
 いつも何かの理由を付けて諦めるということばかりしているなぁ。


 去年に亡くなった祖母の持家についてもだが、家系からして、実質的に相続人は私になるような気がしている。息子の父は既に他界しているので。
 どうするかの処置を親族と話し合う前には中を確認して掃除くらいしたいと思っているのだが、冬には雪の降りやすい地域にあるし、加えて先日の地震だ。管理してくれている家付近のご近所さんの話では、老朽化の激しい家の中は荒れている可能性があると。

 私が何かしようとすると必ず何かしらの妨害を受ける気がする。今回はただの偶然だろうけど。
「コレをしよう」と思い立った時に行動しないとすぐ忘れてしまう性分なので、もう少し暖かい季節になるまで待つ間、忘れないためにここに記します。

 

 来週から仕事初めが始まるが、私自身は終焉に向かうような気持ちだ。作家で哲学者の池田晶子みたいな活動家になりたい人生だった。