Netflixで配信されていたので、これを機に鑑賞。
清水監督の作品で過去に観たものは以下
・富江Rebirth
・呪怨シリーズ(映画版のみ)
・輪廻
・こどもつかい
・犬鳴村
正直、この人の監督作品は昨今に至って当たり外れがデカくなってきているので(この「当たり」というのは個人的に好みとする要素が含まれているか、とする)、映像的な表現法の時代変化に伴い2000年期とはだいぶ様変わりしてしまったホラー映画界にはあまり期待しておらず、今回も「暇つぶし程度にはなるやろ」の気持ちで見始めたのである。
結論から言うと今回の牛首村は「まぁまぁ当たり」の部類でした。
「こどもつかい」「犬鳴村」を見ている最中で『いやそうはならんやろ』とツッコみたくなるシーンが多くあり、それゆえにまたモヤモヤしつつ見続けることになるんだろうな…という意味の警戒をしていたんですよね。まぁつまらなく感じるくらいないら見るな、てことになるんでしょうけど、奇しくも?恐怖映画の要となる怨恨の因果関係とじわじわ周りに展開していく様は面白く感じるので。
ただ、あくまでも犬鳴村のテンポの悪さに比べて牛首村はテンポが良かった・シメとなるシーンもクドくなくあっさり終わった、と好印象を抱けるのはこの点のみであり、話の移り変わりはお決まりのように唐突で見ている側としてはもうちょっとなんとかならんのか、といったところ。もちろん、人によってはそれが好きで楽しんでる可能性もありますけどね、自分には合わないな。
ラストのオチでの「ひとりはかわいそう」の言葉がいろんな解釈できそうなのが解釈する側の醍醐味となるのでしょうが、自分としては電話をかけてきた姉が何て問いかけてその言葉に繋がったのかの方が気になってしょうがない。
キャスティングはすごくいいんですよね、ココリコ田中さんは堤幸彦『サイレン』での医者役で俳優業もマッチしていると感じましたし、なんといってもKōkiさんの演技が素晴らしかった。迫真の演技中の表情が父親譲りだなぁと。(いや、キムタクのファンではないけど…)
しかし、イケメンは許されるがごとく高橋さんは生き残るのね……あのテの外見見ると前髪切れよっていつも思うんだけどな。業界の流行りなんだろうか。
あと挙げるとするとツッコみたいシーンばかりになるんですが、多分幾多の視聴者も同じようにやっているだろうから割愛しておきます(笑)
この牛の首の元ネタって都市伝説でいいんですかね?
私の記憶上、それらしい話を知ったのは「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズで似たような怪奇話を取り上げていたからなんですけど、どの巻の収録かは忘れてしまった。ほん呪最盛期の面白さがあったので買い求めようと思ってるので、ご存じの方がいらっしゃると助かります。
さて、忌怪島も上がってるので後で見るか~